発達障害を抱えていると離婚率が高い、毒親になりやすい、などマイナスイメージが多いかと思います。
実際にADHDを持っている私が結婚・子育ての状況はどうか、紹介していきたいと思います。
最初に結論からいうと、ADHDという診断がつく前まで、がむしゃらに生きていた時であれば結婚・子育ては相当無茶なものだったと思います。
ADHDの特性を知った上で、自分は無理やり頑張っても出来ないこともある、と分かった今では何とかうまくやっていけています。
目次
出来ないことはしょうがないので無理はしない
ADHDというと、忘れっぽい、部屋が散らかりがち、うっかりミスが多いなどが代表的に思い浮かぶと思います。
・・・・まさにその通りです笑
鍵をかけ忘れたかどうかなんども気になります。
いく先々で忘れ物、無くし物をします。
料理の後周りはめちゃくちゃ散らかります。
前まではどうして自分はこんなに出来ないんだろうと落ち込みました。
自分を卑下して、なんてダメなやつなんだと罵ったりもしょっちゅうしました。
でも、自分を責めまくって、良かっことなんて何一つありませんでした。
出来ないものは仕方がない。
出来ないのが自分なのなから。
でも出来ないことも多い、これが自分で、その自分の中で出来ることをすればいい。
そう思えるようになるまでかなり時間がかかりました。
苦手なことがある自分のままで、どうやって工夫したら生活を回せるか。
こんな自分だからこそ慎重になれることもある。
思えば自分が人より出来ないことがあると認めて、腹をくくれるようになってからより慎重に行動できるようになったと思います。
自分が出来ないのは勘違いで努力が足りないだけ、そう思ってた頃は全てががむしゃらで空回りしていました。
まず、出来ない自分を受け入れること。
これが大きかったと思います。
- 夕飯も一汁三菜は出来なくていい。1品料理でOK!
- 子供のお外の散歩も毎日いけなくてもいい。自分の余裕のある時だけ。
- 洗濯物は畳まなくてもいいことにする。
- 買い物袋は忘れても買えばいい。
- なにも生産性のない日があったって別にいい。
自分のズボラルールをいくつか持つようにしています。
頼れるものは親でも家電でも頼る
「全部1人で頑張ろう」、そう思ってたら結婚でも子育てでもどこかしらで自分は潰れてたと思います。
親に頼れるときは遠慮なく頼る
初めはもう一人立ちしたのに親に頼るなんて申し訳ない、一人前とは言えない、と思ってました。
でも最近では手を貸してくれるときは遠慮なく貸してもらってます。
あまり遠慮しすぎるより、手を借りるときは喜んで借りたほうが親も嬉しそうだからいいかな、と。
子供用品を買ってもらったり、手伝いに来ると言えば来てもらったりしてます。
ADHDに無自覚だった以前では自分では抱えきれないタスクを背負ってしまい、結局うまくいかずキャリーオーバーになることが多々ありました。
今でも、私も夫も家事、慣れない育児で一杯一杯になってしまうこともあります。
そういう時に親の手を借りたり、金銭的に援助してもらったりするとグッと肩の力が抜けて楽になります。
お金に少し余裕が出てくるだけで気持ちにも余裕がでてくるのを実感しました。
家電を取り入れると時間・体力・気力のコストが大幅ダウンできる!
家電も最初は渋ってたのですが、あると本当に楽になります。
たしかに、無くてもなんとかはなります。
食器も手で洗えばいいし、洗濯機も小さくても何度も回せばいいだけです。
ウォーターサーバーなんてなくてもお湯を沸かせばいいだけです。
乾燥機もなくても部屋で中干しすればいいだけ。
ですが、家電はあれば圧倒的にストレス激減、時間・体力・気力に余裕がでます!
- 子育てでいっぱいいっぱいのとき、隙間時間にちゃちゃっと食洗機にいれるだけで皿が片付きます。これが手洗いだったら待たせている間子供はギャン泣きで可哀想だし自分もストレスは溜まるし自分もいっぱいいっぱいになるでしょう。
- 洗濯物も子供が生まれればさらに増えます。回すだけだと言っても何度も入れて、取り出して、また干して、その時間がもったいないです。大型洗濯機に変えるだけ作業が1回で済みます。
- ウォーターサーバーなんてミルクを作る時、大活躍!毎回ケトルややかんで沸かすとどうしても時間がかかります。
- 梅雨の時期や冬の洗濯物は生乾きだとイライラしますし、匂いに過敏な方は辛いでしょう。乾燥機があればその日のうちに、嫌なにおいもなく洗濯物が乾きます。
やっぱり色々なところで楽をしていかないと不器用な人にはとくにしんどいです。
頑張るだけが偉いわけじゃないです。手を抜いていいからイライラせずに生活を回す。
頑張ってイライラして家族がバラバラになっては元も子もありません。
自分を過信しない
うっかりミスの多い私はみんなもやってるし、このくらいできるはずだ!と思うと大抵失敗します。
他の人ができるから自分もきっと大丈夫!は何の根拠もありません。
自分基準でどのくらいできるか、が重要です。
他の人は正社員で産休取って復帰するのが当たり前、子供を保育園に預けて帰って料理をして朝お弁当を作って元気に出かける、そういう人もいるよ。
と言われたことがあります。
いるにはいるでしょうが、私はこういう人はスーパーマンだと思います。
つまり、自分とは無関係な特別な能力を有した人だけができることで自分じゃできません。
誰かがやってるから自分もそのくらい出来なきゃいけない、ということはありません。
子供を預けて働きに出るならパートで、子供はお昼ご飯を出してもらえるところに預けるのが手一杯でしょう。時には夕飯をお惣菜を買って帰るでしょう。
それでも生活を回していけるのであればそれこそが自分の中でベストです。
ニ次障害が怖いので根詰めないよう息抜きをする
楽をして生活するともう一つの理由は発達障害はその生きづらさからニ次障害が起こりやすいということです。
どうしてもADHDはその不器用さから仕事のミスや人間関係の不和などが起こる可能性が高く、精神的にダメージを受けるリスクが他の人より高くなります。
精神的な不調を抱えて生活することはさらに人生がハードモードになります。
そんな私も躁鬱傾向があり、ハイで人生全て最高!の気分もあれば、もう消えたい、、とローの気分になる時もあります。
やっぱり無理をしるときほど精神的に不安定になりやすいです。
ニ次障害を防ぐためにも楽に生きること、自分の時間を大切にすることは大事です。
何事も下調べが重要
大失敗の要因の一つに予想してない出来事が起きて対応しきれないことがあります。
十分に知っておけば慌てずあらかじめ調べておいた対応方法で対処できます。
夫と付き合った当初もカップルが長続きする方法を調べたり、子供を生まれる前には妊娠・出産・育児の漫画やブログ、youtubeを頻繁に見てました。
たとえば私は帝王切開だったため、帝王切開の体験談、入院中何が必要か、どの位痛みが続くか、どういうところが辛いか、帝王切開後に気を付けることは何か、詳しく調べまくりました。
結果、ほとんど想定内、むしろ覚悟していたことより大変でなかったのでそれほど困ることはありませんでした。
ADHDは急な予定変更が苦手な傾向があります。
人生の転換期の局面(引っ越し・結婚・出産・転職など)の時にどういったことが必要かいろいろなところから情報を得ておくことをお勧めします。
何より練習、模擬練習
苦手なことがあるからこそ、事前の練習が重要なカギになります。
ADHDはほかの人よりうっかりミスが多く、工程の途中が抜け落ちてしまったり、やっている途中のものを忘れて放置してしまったりすることがあります。
一人暮らしをするときも、結婚する時も家事の予行練習、同棲の予行練習を念入りにしました。詳しくはこちらのページをご覧ください。
⇒ADHDの私が結婚のために4年間準備したこと【家事はできない、部屋はごちゃごちゃな私が人並みに生活力を上げられた話】
⇒仕事ができない悩み ~ADHDだが職場を変えられない場合~
こんなくだらないことでも練習するの??と思うようなことでもとりあえずやってみる結構なな効果があります。
ほかの人は脳内イメトレで十分に想定可能なのでしょうが、ADHDの方は注意力が散漫で脳内イメトレしていても別なことに注意が行ってしまい、十分にイメージしにくいでしょう。
そのために実際に動いて模擬練習をしたり、もしくは紙に書き起こして視覚化、または言葉に出して言語化できるようにするとより具体的にイメージしやすくなります。
結論
出来ないものは仕方がない。苦手なものが多い自分のままで出来ること工夫をすればいい。ずぼらマイルールを設けて、それでOKとする。完璧は目指さない。
親・家族手を貸してもらう。
家電はあれば圧倒的にストレス激減、時間・体力・気力に余裕がもてる
自分を過信しずぎない。自分基準でどのくらいできるか、が重要
ニ次障害を防ぐためにも楽に生きること、自分の時間を大切にすることは大事です。
大失敗の要因の一つに予想してない出来事が起きて対応しきれないことがあるので十分に下調べをしておくと慌てずあ調べておいた方法で対処できる
苦手なことがあるからこそ、事前の模擬練習が重要なカギになる
以前ADHDに無自覚だった以前では自分では抱えきれないタスクを背負ってしまい、結局うまくいかずキャリーオーバーになることが多々ありました。
自分の力量に合わせて出来ることで生活を回していくのが上手くいくコツです。
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