パパが育児ノイローゼになった話≪育児が辛いのはママだけじゃない!!≫

子育て

‌マタニティブルースや産後鬱、女性が育児によって精神的に追い詰められることが多々あると広まって久しいです。

これを予防するために市町村では産後に保健師さんを訪問させることにしたり、周りの人も、「お母さん大変だから無理しないでね」とよく気を使ってくれることが多いです。

ですが、「母親側」には注目が行くのですが、父親にはあまり配慮がありません。

 

「パパ頑張ってママをフォローしてあげてね」「ちゃんと手伝ってる?」と諫める声が多いのが実際です。

今回はうちの夫が実際に育児ノイローゼになったことについて書いていこうと思います。

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始めは赤ちゃんとの新しい生活に夢いっぱい楽しみでいっぱいだった

夫は妊娠中も赤ちゃんのことをそれは楽しみにしていました。

前回記事で書いた通り育休を6ヶ月とってもらう計画を立てていました。

うちは初めての子でなおかつ双子妊娠だったため、夫も始めから育児参加の意欲がとても高かったです。

赤ちゃんがおうちに来たときはそれは喜んでいっぱい写真を取っていました。

 

この後大変な生活が待ってることなど、この時はまだ彼は知りませんでした。。

 

 

新生児の泣き声にやられて何も手につかなくなる・軽いうつ状態

新生児の泣き声は独特かつ結構音量があり、ずっと泣いていると精神的に追い詰められます。母親が「赤ちゃんの泣き声が辛い」と言っている場面は良く見ますが、父親だって同様に辛いものです。

赤ちゃんにとっては泣くことだけが自分の意思を伝える唯一の手段で死活問題ですから仕方のないことですが、それを分かっていても聞いてる側はつらいもの。。

黄昏泣きなんて何やっても泣き止まないし、途方にくれます。

夫は子供が生後1~2ヶ月ごろまで毎日しんどい、もう泣き声無理、、と言っていました。

追い詰められて「なんで泣き止まないの!?」と子供に言っていたときはちょっとこの人やばいんじゃないかと思いました。

夫が赤ちゃんに対してイライラしてる⇒私が止めてと赤ちゃんを取り上げて夫を諫める⇒子育てがうまくいかないことと責められることで余計に追い詰められる

悪循環になっていきました。

 

 

3時間ごとのミルクで夜寝れない

新生時期3時間ごとの夜のミルクサイクルは誰もがかなりしんどいと思います。

夫も例外ではありませんでした。

うちは新生児が二人いるので必ず夫にも手伝ってもらわなければなりませんでした。

人によっては昼間の授乳はママ担当、夜はパパ担当という方もいるでしょう。

 

母親は産後ホルモンの関係で夜中起こされてもすぐ起きれると言われています。

でも父親はホルモンの手助けはありません。

加えてうちの夫は夜の眠気に激弱です。夜間は起きたとしても眠気で別人のように機嫌が悪く、朝起きても夜間の記憶が全くありません。泥酔状態のような感じです。

 

夜12時にミルクを飲ませて飲みきるまで30分以上、そこからまた3時前に起きて泣き出す子供たち。実際眠りについた時間は2時間ほどです。

フラフラの足取りでミルクを作りに行けば寝ぼけてミルクをひっくり返して大惨事。。

ミルクを上げながらうつらうつらしてミルクを落とす始末。。

「全然3時間も寝れないじゃん!」とよく零してました。

 

そして時には夜中にうんち鉄砲をくらいパジャマもうんちまみれ。。

そしてまた3時間もたたないうちにミルク泣き。。

 

何とかしてせめて夜中は4時間は寝てくれないかを試行錯誤してうまく行かず撃沈する夫。

そして時に4時間寝てくれることもあるもの、次の日2時間程度で起きてしまい、「なんで!?」と苦しむこともしばしば。

 

今でも夫がよくこぼしてます。「新生児のときが一番つらかった」と。

 

 

仕事復帰! ″アフター5” 育児でしんどい夫

半年の育休期間が終わり、夫は仕事する傍ら帰ってからの育児参加をする生活になりました。

1日働いてへとへとになった後、妻の私からミルクやらおむつ替えやら、早くしないと寝る時間に間に合わないやら追い立てられる日々。

私の方も余裕がなく、夫のちょっとゆっくりしたいという要望になかなか応えてあげられません。

何とか寝かしつけをしてもなかなか眠りにつかない子供たち。

次の日には仕事なのに、、と気ばかり焦ってしまっているようでした。

眠気に弱い夫は睡眠をしっかりとらないと朝は起きられなくなるタイプです。早く寝なくちゃとプレッシャーになり余計に目がさえてしまい2時をすぎても寝れないこともあったみたいです。

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休める時間がないことへのストレス

良く女性は環境の変化に適応して生活を変えることができるけれど、男性はなかなか変えられない生き物だ、と言います。

子供が生まれる前にはお互い自分の時間が持てて、自分のスキルアップの勉強をしたり、ゆっくりだらだらしたりできました。

子供が出来るとなると、勉強しようと思っても本をグシャッとつかんでしまったり、ゆっくり休もうにもパパが好きで寄ってきてしまったり、全然時間が取れません。

以前のような自分の思う通りの時間の使い方が出来ないのは結構なストレスを感じているようでした。

 

 

離乳食を食べてくれない問題

生後6ヶ月ごろから離乳食がはじまりました。子供たちはその日の気分で食べなかったり、反り返ってみたり、手でぐちゃぐちゃにしたり、なかなか思うように食べてくれません。

やはり人間なので用意して、食べさせてあげてるのにこう拒否されるといやになります。

私はまだ、妊娠前から赤ちゃんの実録漫画とかを読むのが好きだったので食べないことも想定内だったのですが、夫はもっとパクパク食べてくれるものと思っていたようです。

拒否されるとイライラが出てきてしまって、子供にあたらないためにそれ以上離乳食を上げるのが難しくなってしまいます。

運の悪い?ことに、職場の子持ちの人は皆良く食べる赤ちゃんが多いようで、なんでうちの子は食べないの?と余計に不満を抱えてしまっているようでした。

 

 

目に見えない持病との兼ね合い

夫は腰を学生の頃から悪くしており、腰痛持ちです。また蕁麻疹も時々起こります。けがと違い目に見えない疾患です。そのため、私も度々夫の体の状態を忘れてしまうことがあります。

なんで家事をもっとしてくれないのか、なんで子供が泣いたら抱っこしてくれないのか、なんでもっとゆっくり離乳食をあげられないのか。背景には腰痛・蕁麻疹等が関係しているのに、一見様子が分からず、つい自分と同じ状態だと思い責めてしまうことがあります。

自分が家事・育児でいっぱいいっぱいの時、自分ならここまでやってるのにどうしてやってくれないの!?とつい思ってしまいます。

つい私が口を出してしまい、ストレスを感じているようでした。

 

しかしこれは意外と起きることなのではないかと思います。

相手の身体状況と自分の身体状況は違います。抱えているものも違います。でも人間どうしても自分の経験が中心となって物事を考えるように出来ているかと思います。

自分はここまで出来るのにどうして相手はここまでしかできないのか、もしくは他の人はあんなに出来ているのにどうして自分は全然ダメなんだろう、、

こう考えることは多いと思います。

 

夫の心身のキャパシティと私の心身のキャパシティは全然違うもので同等を求めるものではなく、それぞれが得意な分野を中心に、それぞれが出来る範囲でやるしかないんだということに気がつかされました。

 

 

周りの人はパパをなかなか応援してくれない

産婦人科でも、職場でも、「ママ大変そうだね」とは言ってくれるようなのですが、パパには辛口意見が多いようです。

「奥さんの手伝いしてあげた方がいいよ」「子育てちゃんと参加してる?」「たまには奥さんに息抜きさせてあげるんだよ」

こんな声が多く、「パパも頑張ってるね」と認めてくれる声はあまりないようです。

もちろん周りの人は気を使ってくれて言ってくれているのでしょう。ですが夫からすると頑張ってるのにもっと頑張れというのか、と自分を追いつめる言葉のように聞こえるようです。

 

 

育児ノイローゼには男女関係なくなる時はなる

育児ノイローゼというと女性だけのようなイメージがありますがパパだってなるときはなります。

今でもまだ解決できていません。

ですがお互いの限界値(キャパシティ)は同じものではないということは徐々に理解してきました。

子育てとは夫婦で二人三脚で挑んでいくものだと言いますが、相手の足並みがゆっくりの時でも自分の足並みがゆっくりの時でも焦らず、まあいっかの精神でやっていくものなのかなと最近は思っています。

 

 

 

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