ADHDの方は離婚率が高い、結婚しても上手くいかないことが多い、こんなことを耳にしたことがあるでしょうか?
原因としては家事を上手くこなすことができない、
また月々の生活費を上手く回していくことができない、不器用さが大きく関わってきます。
私はこの生活力を向上するために、4年の練習期間を自分にも受けることにしました!
目次
生活力向上のため4年計画
当時20代前半の頃、今の夫である彼とそのうち結婚したいなぁと漠然と思っていました。
でも、私自身部屋は散らかり放題、料理も試しに作ってみれば焦げたり生だったり失敗ばかり、お金も給料日前になればカツカツで計画性がない状態。生活力は皆無です。
「このまま同棲しても、結婚してもうまくいかなそうだな、二人して生活破綻、別れが目に見えるわ」
そう思っていた時、一つ考えが浮かびました。
これ、実習をしたらいいんじゃない?
私は大学を辞めたものの、もと医療系の学校を通っていました。人の命を預かる医療系の学校では部門によるものの実習期間があります。
実際に働く前の現場に入っての練習です。
いきなり本番を迎えて大失敗する可能性があるなら練習してみよう。
そう考えて、結婚をする前にどんな段階を踏んだら2人で問題なく生活するだけの能力を鍛えられるか想定してみました。
1年目、実家で一人暮らしの練習(家事の手伝い、生活費のやりくり)
2年目、実際に一人暮らし、兼お試し同棲
3年目、同棲チャレンジ
4年目、結婚に向けて始動(各親へのあいさつ、両家顔合わせ、式場見学などなど)
考えてみて思ったこと、
これ、結構時間かかるな。。。
でも、同棲前に一人暮らしをして、経済的自立をしたい気持ちは非常に強く、ここは外せませんでした。
それに、ただ単に一人暮らしをやってみたいし、友達を読んでプチホームパーティーもしてみたい。。
とにかく4年もかかるんだから、もたもたしてられない。すぐ始めなければ!
親に一人暮らしの練習をしたいことを宣言し、出来る限りの家事をやらせてもらうことにしました。
そしてこの4年の期間を費やした成果、生活力は当初よりグッと上がり、二人での生活を問題なく楽しく過ごせるようになります。
1年目、実家で一人暮らしの練習
親に一人暮らしの宣言をしてから、食事は親に作ってもらわず、自分で買ってきた食材を自分で調理して食べることにしました。
またゴミ出しなどの家事を請け負い、休みの日は洗濯物干しもします。
そして、金銭管理、この練習は本当にやってよかったです。給料を実際に一人暮らししたらかかるお金を想定します。食費、生活用品、家賃、光熱費、ネット代、携帯代、医療費、小遣い、貯金に分け、封筒に振り分けてやりくりします。
詳しくは以前書いた記事
に載っています。
練習なんてやることに意味あるのか
一人暮らしの練習ははたから見るとそんなことをしなくてもいいんじゃない?だれも一人暮らしをやってみれば普通にできるよ、と言われるようなことまでやってます。
実際に友人に言われたこともあります。
でも、周りの言うとおりに何もしなかったところで、うまくいかなかった場合、周りの人は何も助けてくれません。
ADHDの方は不器用な人が多いですが、対策を立てれば出来るようになることはいっぱいあると私自身実感しています。
私は練習の効果で、以前ガタガタだった毎日のルーティンがうまくいくようになりました。
また、順調に生活できているように見える周りの人も、実はうまくいってないところもある人もいます。
練習する前と後では友人と比べても生活力がアップしていることが感じられるようになりました。
2年目、実際に一人暮らし、兼お試し同棲
1年の練習を経て、ようやく実際に一人暮らしです。
実家で家事練習していた甲斐は十分にあり、難なく生活できるようになりました。
手取り14万に満たなかった私はなかなかの貧乏生活です。
食費には月8000円。週換算1000円、余った1000円で米を買う、そんな生活でした。
それでも節約にいそしみ、楽しく暮らしていました。
一人暮らしで困ったことといえば風邪を引いた時です。またこの記事はこんど書いていこうと思います。
お試し同棲
一人暮らしを始めてから1年後は同棲を予定してました。ですが本格的な同棲をいきなりしても、上手くいかなそうな予感がします。
そこでまた私は同棲においても研修期間を設けました。全2回の研修です。
第一回は1週間の同棲、そして間をあけて第二回は少し長めの2週間の同棲計画を立てました。
その期間、彼の家から仕事に通うため、仕事道具も持ち込みです。
実際にやってみて、、、
お互いストレスがすごかったです。
今まで生活習慣の違う他人同士が一緒に暮らすことのストレスは非常に大きいものでした。
私の方は、
当時、毎日仕事場が変わる仕事をしてました。
仕事場によって変わるのですが、19時ぐらいに仕事場をでて、帰ってくるともう21時になります。
そこからご飯を炊いて、急いでおかずを作る。するとすでに22時。
今まで一人暮らしでは自炊しても量もいらず、失敗しても自分が食べるだけなので適当でした。
彼がいる分、多く品数作らなきゃ、とか
待ってるから早く作らなきゃいけないと思って焦って失敗したりだとか
もう上手くこなせずいっぱいいっぱい。
彼の方は
今まで5年ほどずっと一人暮らしで
他人とずっと家に一緒にいることは大分久しぶりです。そのことでストレスを感じ、ピリピリしているようでした。
自分のやり方が私のやり方と違い、洗濯物の干し方の違い、私がやりっぱなしのものがそのままになっていることも多々ありました。
自分で管理できないことが多く細々としたこともストレスだったようです。
やっぱり、今まで長年付き合っていたとはいえ、それまで自分たちそれぞれの生活習慣で暮らしてきてました。家事の方法も、お風呂・食事・寝る時のタイミング、いろいろな細かい違いがあります。
始めのうちはそれが大きなストレスになり、お互い衝突が起きたようです。
…こんな状況で終えたお試し同棲。
この先本当に一緒に暮らせるのか不安が募っていきました。
一緒に住むにしても部屋はお互い一人になれる部屋があったほうがいいのかなど思ってみたり。。
今回のことを踏まえて家事の負担とか譲れない家事のルールとかを二人で話し合ってみました。
とにかく、非常に疲れるお試し同棲でした。。。
3年目、同棲チャレンジ
一年後、二人で内見に行き、部屋を探しに行きました。
住所を移して本格的に同棲のスタートです。
お試し同棲の結果、、、効果は的面でした!
一緒に暮らし始めてると、意外にもお試し同棲のときより苦痛は感じませんでした。
特に、他人が家にいる、何とも言えない圧迫感を感じるストレスが大分なくなったのです。初めのお互いの生活リズム・習慣のすり合わせがいかに重要だったことがわかりました。
ですが同棲してみてからの問題も、あらたに出てきました。。。
これはまた今度の回に書いていこうと思います。
一人暮らし、同棲と研修期間を持ってみてよかったこと
練習することでやはり家事力、生活力はグッと上がりました。だた基本的な能力だけでなく、精神的な面でも練習は効果が出ました。もちろん、練習しなくてもうまくいく方もたくさんいると思います。
ですが、練習したことで、家事・生活がうまくいかず破綻すること、一緒にいるストレスが原因で破綻すること、この2つの面のトラブルを避けられたと思います。
うまくいかない可能性がある、けれどその可能性を取り除くことは出来る。それが確信に変わった4年間でした。
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