ADHDは集中力が低いから、勉強できるようにならないのでは…。そんな風にあきらめる必要はありません!
私自身は勉強の才能は元々持っていないと思います。ですが学生の頃勉強できるようになりたい、という気持ちは人一倍強くありました。どうしたら勉強ができるようになるか、四苦八苦して、少しずつ成績が上がっていきました。
中学では学年の中でも中の下だった成績も高校では80点90点も取れるようになっていき、全科目の5段階平均は4.2でした。大学でも理系の学校はテストが難しいことで有名ですが、何とかこなすことができました。
ですが、やはりADHDの症状が勉強の集中を妨げる要因になることはありました。
- 優先順位をつけるのが苦手で何から手をつけていいのかわからない
- 変なところにこだわり、ページを進まない
- 勉強しようと思っても注意散漫なため、あれこれ気になり進まない
- すぐ眠くなる
- じっと座ってるとムズムズしてくる
などなど。それらを対処してやりやすい勉強法を模索していきました。
今回はそれをご紹介します。
ずっと中、高、大と悩み続け、試行錯誤した結果、一番効果のあったテスト前の勉強法をお伝えします。
目次
まず勉強できる環境について
飽きっぽいので色々場所を変えて勉強してました。
自室
学校の図書館
私立図書館
カフェ
ファミレス
フードコート
塾の自習室
また友人と一緒に勉強するのも良かったです。
今この場所じゃ全然集中できない!という時は場所を変えてみるのはおすすめです。
勉強法失敗例
ノートづくりは時間をかけすぎて全範囲が終わらない
学生がよくやるオリジナルノート、私も作っていたことがあります。
とことん苦手で覚えられなかった歴史を教科書の範囲をオリジナルノートにしていました。
ですが、、なかなか凝ってしまい、時間がかかってしまいます。
この文字は色ペンのほうがよかったか、こういう書き方のほうがよかったか、などが気になってしまい、結局たいして進まなくなってしまいました。
ノートを作ることで覚えられた、という効果はありましたが結局時間をかけすぎて終わらない、ほかの教科に時間を割けないというデメリット(問題点)が大きかったです。
学校のテスト勉強にも関わらず、塾やチャレ〇ジなどの問題集に手を出してしまう
テストの範囲はあくまで学校が指定している教科書、問題集に準じています。
塾などの問題集は学校が指定した範囲以外を含んでいる可能性があります。また、【学校のテスト】の問題の形式は【学校指定の問題集】とほぼ同じような内容で出されることが多いです。
数学などは如実にそれが現れます。
そして焦っていそんな問題集に手を出してしまうとそれぞれが中途半端になり、結局理解が深まらないままになってしまいます。
当時の私は自分がなかなか進んでいないことに焦って、テスト範囲に該当する塾の問題集をたくさんコピーしてやった気になっている、、その実コピーの無駄になっている、、、なんてこともありました。
一番うまくいった勉強法
とにかく全範囲3周
シンプルです。
教科書、板書ノート、問題集、とにかく指定された範囲全部、とにかくを3周。これが一番の近道でした。
問題集だけやればいい、とか教科書だけ見てればいい、は失敗の元です。やはり、範囲は範囲であり、やらなくていいなんてことはないです。
そのため、一つ一つにそれほど時間をかけないのがポイント。
一周目、全然理解できなくてもいいから目を通す。3周するうちにしていけばいいのであって一度目で完璧に理解する必要はないです。
教科書等、黙読が眠くなるなら声に出して読むのも効果的です。
板書(黒板)ノートも別途3回書き写すと頭に入ってきます。
余談ですがこれは資格の勉強でも同じことが言えました。市販されている資格取得のためのテキストを1冊選び、あれこれ手を出さず、その1冊をとことん3周することで合格につながりました。
国語の文章問題は実は勉強すると伸びる
国語の現代文は勉強しない人が多数です。読解問題など結局やっても意味がない、と思われがちですが、これが違います。
むしろ皆がやらないため、点数アップでポイントです。
そのやり方とは声に出しながら自分に分かりやすいよう説明してあげることです。
自分がちょっとでも複雑な文は分からないようなおバカな子であると仮定して、わかりやすい言葉に置き換えたりしながら、文章を説明していきます。
これもくどいようですが3回やるととてもいいです。
この方法で、高校の現代文のテストが50点台を取ったことがある私が、一気に90点台をとれるようになりました。
そもそもやる気が出ない、もしくは焦ってしまい何から手を付けていいのか分からない
やる気が出ないこと、焦ってしまうこと、別々なことのようですが、どちらも何をどのように勉強を進めればいいのかわかっていない状況です。
まずやらなきゃいけない範囲を確認します。箇条書きにしてみるとわかりやすいです。
その中で自分の中でこれは先にやったほうがいいこと、優先順位をつけ優先度が高い順にランキングしていきます。
それをテストまでの日程でどう進めていくか決めます。
やっていくうちに最初の予定からずれてしまっても大丈夫です。また予定を立てればいいだけです。
大事なのは把握することです。
眠くなってしまう
睡魔との戦いは永遠の悩みです。
どうしてもADHD傾向の方は眠らないように、と強く意識しても睡魔に勝てない方は多いと思います。
一つの解決策としては自室で立って歩きまわりながら音読をする、ことです。
筆記が必要な場面ではできないことですが、歩き回りながらジェスチャーやイメージをしながら勉強すると五感が働き、覚えやすいです。
勉強に乗ってきて眠気が飛んだらデスク作業にうつるのもいいと思います。
また、コーヒーは効果はありますが、あまりお勧めしません。私はコーヒーに頼りすぎた結果、カフェイン過敏症になってしまいました。飲むとしても1日1杯ほどにしておいたほうがいいと思います。
じっとしているとムズムズしてくる
多動の影響で静かにおとなしく机に座っていることが辛くなることがありました。
そういう時は座り方を変えるといいです。
正座をしたり、足を抱えたり、バックを胸の前に抱えて座ったりすると落ち着きます。
椅子に座っている状況でもできます。
あんまり立ち座りしていると静かに勉強している図書館などでは迷惑になってしまうことがあるのでそれは少し気を付けたほうがいいでしょう。
「ADHDだからできない」と思わなくていい
ADHDの症状を調べるとあれも苦手これも苦手と書いてあります。
実際その症状に自分も当てはまっているのも私自身実感します。
でもだからと言ってあきらめるのではなく、その症状を踏まえてどうしたらいいか、どうしたらできるようになるか、を模索していくのがいいんじゃないか、と思っています。
ADHDでもやり方次第で勉強ができるようになります。
ぜひあきらめないでください。
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