「発達障害になりたい」人が増えている件について

発達障害と診断されたい女性が増えてきているらしいです。発達障害当事者として少し物申したいと思います。

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先日Yahoo!newsでこんな記事が紹介されました。

「あなたは発達障害です」と言ってほしい女性たち…完璧主義の生きづらさ〈週刊女性PRIME〉

記事を要約すると、完璧主義の女性たちがサリ・ソルデン著『片づけられない女たち』(WAVE出版〈2000年〉)を読み、自分のことではないかと思い、発達障害の診断に来る方が増えているようである。診察に至った要因としては、完璧にしないと気が済まない性質ゆえ、自分の片づけが上手くいかない点、仕事が溜まってしまう点について許せないが為、発達障害のせいにしてしまう、ということのようだ。実際社会生活自体は正社員の仕事を続けていたり、と問題がない様子。

ADHDの「上手くいかない」日常

確かに上手くいかないことが辛くて自分を責めてしまう気持ちはわかります。ですが実際のADHDの「上手くいかない」は全然違います。「片付けが上手くいかない」「先延ばしにしてしまう」程度ではなく、もっと社会生活として問題になることが多いです。

正直、差し上げられるならこの性質はいくらでもあげたいくらいです。どんな仕事をしても[一番出来ない人]になってしまう、信じられないような大失敗を何度もして迷惑かけた人にも謝らなければいけない、貴重品も今まで100回は優に超えその度に不安や心配で汗だくで時間も取られる、、

そんな毎日でよければいくらでも差し上げます。

発達障害の「うまくいかない」と普通の「うまくいかない」はこう違う

「部屋が散らかってしまう」というのも、片付けるのがめんどくさい、というより短期記憶(*1)が弱いので物を何処に置いたかすぐ分からなくなってしまい、物をひっくり返しながら探して散らかってしまう、という状況です。

仕事を溜め込んでしまう。これに関してはどう違う、とはっきり言いづらいですが、私は小学校の宿題の漢字練習がとにかく苦手で、10行ほどの漢字練習を1時間も2時間もかかっていました。俗に言う先延ばし傾向(*2)です。

ですが、発達障害だったとしても仕事に上手く適応して問題ないこともあります。知り合った漫画家さんがその例に合致してました。

仕事が上手くいっている場合、社会的に問題がない場合、果たして診断は必要なのでしょうか。

発達障害でも診断する必要がない場合

例え、本当に発達障害だったとしても診断を必要としない場合は多分にあると思います。

ADHDやアスペルガーの方は自分に合った仕事につくと、その能力をずっと発揮するといいます。あのエジソンも発達障害だったと言わられています。

わざわざ上手くいっている状況なのに治療する必要があるのでしょうか。先ほど例に挙げた漫画家さんはとくに支障もなく仕事をこなしていて、自分が発達障害であることはつゆほどにも思わなかったそうです。ですがある時、人に指摘されて診断を受けることになったと言っていました。今でも困っているところは特にないと聞きました。

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発達障害かと不安になった場合

自分が発達障害かもしれないと心配になる気持ちはとてもわかります。もし発達障害だったらどうしよう、一生治るものではないと聞くし、自分は普通じゃないだろうか、、と考えるかと思います。私も診断を受ける前はそうでした。

実際はたとえ発達障害であったとしても、どうなるわけでもありません。診断を受ける前と受けた後で自分であることは何も変わりませんし、診断を受けたからといって仕事や生活も変わりません。

診断を受けて感じたことのメリットは「社会生活が非常にうまくいかなかった」のが、診断を受けて対策を練ることで、「少しでも大失敗をしないように練習することができたこと」です。

発達障害であったとしても、なかったとしても、社会生活の非常な不自由を感じていなければ、診断をうけてもあまり意味がないかと思います。

発達障害かどうか不安な人へ

たとえ発達障害であったとしても、なかったとしても、やるべきことはそうそう変わりません。

うまくいかないことに対してどうしたらいいか、対策を考えたり、相談したりするだけです。発達障害だという場合には、なぜ自分が失敗だらけであるのはよくわからない場合、その傾向がはっきりすることがあります。それが、ADHDの衝動性でものをよく壊してしまったり、注意力が低いのでものをこぼしたり落としたりする、とういうことです。

頑張っていてもできない、ことにどうかプレッシャーを感じないでいただきたいです。

私の場合は頑張る必要のない、余裕のある時でさえ、失敗だらけなのですから笑

*1短期記憶…頭の中で記憶を保持する期間が短い記憶のこと。たとえば電話番号を調べて掛けるときなどに利用。少し経つと忘れてしまうもの。対する長期記憶とは長期にわたって記憶できるもの。自分の名前や住所、過去の思い出などもこれに値する。

*2先延ばし傾向…やらなくてはいけないことを先延ばしにしてしまう。取り組むことに強い不安感を感じる。

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