発達障害は診断してもらったほうがいいか? -診断してもらうことで自分に言い訳することになるならない?-1

ADHD

診断を受ける前

「発達障害なのかどうか病院で見てもらう」

これをしようと思ったとき、もしくはしたとき、

回りの人からまず言われることと思います。

 

「誰だってミスはあるんだよ。ミスがあるのはあなただけじないんだよ」

「病気のせいにしてるだけなんじゃない?」

 

私もその思いと板挟みになりました。

ADHDを疑い始めてから3年ほど、自分は普通の人だ、きっと他の人と同じように出来るんだ、と思ってやっていました。

 

その間にもアルバイトでたくさんの物品を壊してしまったり、ミス注文をしてしまったり、ということがどうにもならず続いてました。

そしてどうして自分がこんなにできないのか、劣等感にさいなまれていました。

 

 

確かに、診断を受けずに暮らしている人はたくさんいると思います。

そして診断を受けたからといって、症状が改善するわけではありません。

ですが私は診断を受けてよかったと思っています

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診断を受けてよかったと思っていること

私が診断を受けてよかったと思うのには5つの理由があります。

 

1,ADHDの特性を詳しく知ることができた

 

ADHDの診断を受けてから、主治医の先生にまず、発達障害のことが詳しく書いてある新書を読むように勧められました。

自分の障害を詳しく知ること

家族に知ってもらうこと

なりよりも重要だと言われたのです。その本については今度詳しく書いていきます。

本を読んでみることで、今まで自分では障害の症状だと思っていなかったことが障害が原因であったことが分かったり、書いてあることが丸々自分に当てはまりましました。

 

たとえば、一番衝撃だったのはタイムスリップという現象です。

私は普段何気ないことで、昔の記憶がふと思い出すことがとても多いです。フラッシュバックのように鮮明に映像が思い浮かびます。この現象をタイムスリップと呼ぶのですが、ADHDによくみられる症状であり、普通の人にはないことをしりませんでした。

 

 

またADHDが陥りやすい二次障害など気を付けなければいけないことが書いてあり、注意して生活することができるようになりました。

 

 

2,自分の障害を認めたからこそ、自分のできることで勝負することにし、生きるのが楽になった

 

以前は医療系の仕事に就くことを目指していた私ですが、大学側から向いていないと言われ、退学を余儀なくされました。

このことに関しては色んなことを言われ、別の医療系の短大に入り直したら、と言われたこともあります。

ですが、自分がadhdだと分かり、

あえて苦手な医療系の仕事に就く必要はない思うようになりました。

 

同様に、苦手である事務の仕事も目指さない方がいいと考えられました。

 

苦手なことをどうやって克服するかより、

できることを中心に選択するようになったのです

 

 

できないことを無理やりでもやろうとしてた時よりずっと楽になりました。

 

 

3,たくさんの対策を考え、本気で実践するようになった

 

苦手なところが他人より多い分、いろいろな対策をする必要を感じるようになりました。

他の人と同じようにしたところで慣れて出来るようになることは少なかったです。

 

対策の一つとして挙げると、以前載せた一人暮らしの練習です。これは、始めた頃は、若干馬鹿にされたりもしました。

親は協力してはくれたものの、なぜそんなことをやらなければできるようにならないのか、とか他の人にも練習なんかしなくてもやればできるよ、と言われました。

 

ですが、普通の人と同じようにやっても出来ないのは自分で十分身にしみて感じていました

 

そのため、恥ずかしいと思っても、小さな事でも練習をはじめました

それが自分には合っていたようで、今まで出来なかったことが少しずつ出来るようになってきました。

 

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4,他人の人と比べてできないことがあっても劣等感を感じなくなった

 

他の人が簡単にできても自分には出来ないことが私にはたくさんあります。

たとえば、今の仕事で片付けをする時間は普通の人の2~3倍の時間がかかります。

急ごうとすると何か忘れ物、なくしものをしてしまうのです。片付けの時間は給料に含まれていないので、自分が遅いのは仕方ないと思い、ミスをしないように自分のペースでやっています

 

 

また、友人は転職を色々し、常に自分の能力を高めるためチャレンジをしています。

ですが私は今の職が自分の特性が合っていて、うまく仕事が出来ています。正社員ではなく契約社員であることも友人とは違い、自分だけどうして出来ないのか、チャレンジしない私は劣っているのではないか、と考えることもあります。

 

ですが、周りと同じようにできる事よりも、自分の特性をしっかり理解し、私にとって転職することがどれだけデメリットがあるかを考えて、動くようになりました。

 

 

5,同じADHDの人と話してみて、自分だけではないことが分かった

 

私が受診している病院では、発達障害者同士でコミュニケーションをとれる場がありました。その中でADHDの人と話してみてわかったこともありました。

まさにおもしろかったことは、仕事のコピー機が苦手なことです。コピー機で枚数を間違えたり、コピーするところを間違えたり、サイズを間違えたり、なかなか上手くいかないことが共通していました。

 

また「ま、いっか」と思ってやってると大失敗するということです。仕事のことや機械操作などを、ちょっとおかしいけど「ま、いっか」と思って進めてるとすごい失敗するよねー、と盛り上がりました。

たとえば、私は台を運んでいる時、上に載っているものが落ちそうだけど、「ま、いっか」と思いながら動かしていると大抵ひっくり返し、おおごとになります。

 

 

それ以降ま、いっか」は危険信号ととらえ、そう思った時は慎重になるように注意するようになりました。

 

 

 

 

診断するかしないかは個人の自由です。

診断することで、家族等の人間関係の亀裂につながるなど、しないほうがいい可能性もあるかもしれません。

 

 

ですが、私は診断しないことで出てくるデメリットを考え、診断することにしました。

 

そのデメリットを次回書いていきます。→発達障害は診断してもらったほうがいいか? -診断してもらうことで自分に言い訳することになるならない?-2

 

 

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